プロトコルの仕様

EYE+ との通信はシンプルな ASCII テキストベースのプロトコルで行われます。お客様がコマンドを送信すると、 EYE+ はステータスコードとメッセージで応答します。

重要

ASCII コマンドの後には、 TCP/IP 設定 で指定されている固有の行末デリミタ(区切り文字)を付ける必要があります。初期設定は LF(例: \n 、 ASCII コード 0x0A )となっています。また、 TCPターミナル からは、自動的に文字が送信されますので、指定する必要はありません。

EYE+ コマンド

コマンドは小文字で書き、アンダースコア( _ )で区切ってください(例: get_parameter )。コマンドとパラメータの間やパラメータと値の間にはスペースを入れることが必須です。すべての利用可能なコマンドについては、 コマンド を参照してください。

  • パラメータや数値(value)がない場合

    <command>\n
    
  • パラメータはあるが、数値(value)がない場合

    <command>␣<parameter>\n
    
  • パラメータや数値(value) がある場合

    <command>␣<parameter>␣<value>\n
    

EYE+ のレスポンス

EYE+ はお客様のコマンドに対して、その状態をお客様にコードで通知を応答します。応答は通常、下のようになります。

<response_code>␣<further information>\n

レスポンスが複数行ある場合は、 <response_code> の後に行が追加されます。

<response_code>␣<n>␣<further information>\n
<further information>\n
...
<further information>\n
表 24 応答(レスポンス)コード

<response_code> (ASCII)

意味

200

コマンドは正常に実行されました。

201 <n>

コマンドは正常に実行され、出力に<n>行が含まれています。

4xx

お客様からのエラー

5xx

サーバー (EYE+ )からのエラー

エラーコード

エラーが発生した場合は、エラーコードを表示した後に、固有のエラー記述があります。

お客様のエラーコード

401

受信したコマンドは不明です

402

このコマンド引数は無効です

403

システムは、 自動運転中 ではありません。

レシピが自動運転の状態で開始しているか確認してください。

404

この与えられたパラメータは存在しません。

405

get_part コマンドはすでにアクティブなので、他の接続を使っていると推定します。

406

他のシステム状態への移行のリクエストは、許可されていません。

407

このレシピの ID はシステム上にありません。

正しいレシピの ID を使用していることと、そのレシピは自動運転が有効であることを確認してください。

408

レシピは 自動運転 で使うために 準備完了 の状態ではありません。

レシピを作成し、学習ウィザードを終了してください。

409

システムが有効な状態ではありません。

410

有効なライセンスが見つかりませんでした。

有効なライセンスがインストールされていることを確認してください。

411

内部の同時接続がすべて使用されています。

TCP/IP プロトコルへの同時接続数を減らしてください。

412

アジキューブの設定でパージオプションが有効になっていません。

「設定」から「アジキューブ」に行き、「パージオプション」を有効にしてください。

413

システムは、 パージ状態 になっていません。

パージが開始していることを確認してください。

414

パージコマンドはすでに有効なので、恐らく他の接続を使用していると推定されます。

415

パージコマンドの時間が無効です。

引数が1~30000内であることを確認してください。

416

ハンドアイキャリブレーションを実行するために十分なポイントが登録されていません

キャリブレーションを行う前に、4つのビジョンポイントと4つのロボットポイントを入力する必要があります。

417

要求されたポイントが設定されていません。

get_calibration_point を呼び出す前に、少なくとも一度はキャリブレーションポイントを入力する必要があります。

419

レシピタイプに無効なコマンド

異なるレシピタイプに関連するコマンドは現在のレシピではサポートされていません。例えば、シングルパーツのレシピで マルチパーツ数 の変数の値を設定しようとします。

420

高度なパージはこのレシピでは無効です

レシピを開き、パージ設定ステップで機能を有効にします。

421

高度なパージのための参照画像がありません

レシピの参照画像がパージ設定ステップで設定されていることを確認してください。

422

パージ振動は完全には設定されていません

レシピのパージ振動が完全に設定されていることを確認してください。

423

アジフィルは校正されていません

アジフィルが校正されていることを確認してください。 Calibration procedure を参照してください。

424

アジフィルスマートホッパー以外のホッパーでは、充填率を取得できません

アジフィルスマートホッパーがイーサネット経由で接続されていることを確認してください。

425

この機能を使用するには、より新しいバージョンのアジフィルファームウェアが必要です

アジフィルスマートホッパーにインストールされているファームウェアが最新であることを確認してください。

426

アシフィルはまだデータを提供できるほど振動していません

アジフィルスマートホッパーが十分な長さの振動を実行ことを確認してください。少なくとも150 ms の振動が必要です。

427

レシピタイプに無効なコマンド

異なるレシピタイプ(スタンダード、マルチフィーディング、マルチモデル)に関するコマンドは、現在のレシピでは対していません。

428

指定された引数は、このパージコマンドには無効です

サーバーエラーコード

501

有効な部品を探している間にタイムアウトになりました。

プレート上の部品数が正しいか、空になっていたり、積み過ぎになっていないかを確認してください。

502

有効な部品の検索中に、アジキューブのアラームが発生したためコマンドがタイムアウトになりました。

503

システムは 画像取得可能 が True になるのを待っている間に、タイムアウトが発生しました。

510

get_part は停止/中止によって中断されました。恐らく他の接続に受信したと推定されます。

511

システムは、アジキューブに接続することができません。

配線、電源、IP 設定を確認してください。

512

アジキューブのメッセージの送受信中に通信エラーが発生しました。

配線と電源を確認してください。

513

アジキューブにコマンドを送信しましたが、エラー(ErXXXXX)の返信が来ました。

ログには、もっとたくさんの情報があります。 アジキューブのエラーコード を確認してください。

514

バックライト点灯または消灯時のエラーです。

ケーブル、電源、アジキューブへの接続を確認してください。

515

フロントライトの点灯または消灯時のエラーです。

ログには、もっと情報があるかもしれません。

516

カメラが接続されていません。

ログには、もっと情報があります。配線を確認してください。LED は緑色です。

517

パージフラップが許容時間内に開閉できませんでした。

パージフラップが正常に動作するか、部品が詰まっていないかを確認してください。側面のセンサーを確認してください。

518

パージは、停止し中断しました。恐らく他の通信を受信したと推定されます。

519

ビジョンキャリブレーションプレートがありません。

保存または使用する前に、 hand-eye calibration を計算する必要があります。

520

一致するピックポイントがありません。

前回の画像解析では一致するものがありませんでした。

521

全てのパーツが許容時間内にパージできませんでした。

もう一度コマンドを実行してみてください。パーツが残っていない場合、レシピから 新しい参照画像 を取得してみてください。

522

アジフィルに/からメッセージの送受信中に通信エラーが発生しました。

配線と電源を確認してください。

523

アジフィルは接続されていません

配線と電源を確認してください。

595

アジフィル関連の内部エラーです。

ログには、もっと問題についての情報があります。

596

自動運転 の内部エラーです。

ログには、もっと問題についての情報があります。

597

ビジョン関連の内部エラーです。

ログには、もっと問題についての情報があります。

598

フィーダー関連の内部エラーです。

ログには、もっと問題についての情報があります。

599

システム関連の内部エラーです。

ログには、もっと問題についての情報があります。