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7.2 ホッパーの調整

../../../../_images/asycube_configuration_hopper_tuning.png

図 138 アジキューブの設定 - ホッパーの調整

アジキューブのプレート上に、規則的の部品数が供給されるように、ホッパーの振動を正しく設定してください。次のことを考慮して、バランスの良い設定値に調整してください。

  • フロー速度が遅いと、アジキューブ上に適量の部品を充填するには時間がかかりすぎます。

  • フロー速度が速いと、アジキューブ上に部品が供給されすぎるリスクがあります。

ホッパー・出力調整のパラメータ

アジキューブの型式により、ホッパーが組み込まれているもの( Asycube 50/80 )と、組み込まれていないもの( Asycube 240/380/530 )があります。

Asycube 50/80

Asycube 50/80は、ホッパーが統合されていて、各サイクルで必要な数の部品をプラットフォームに供給して、ロボットがピッキング可能な部品数を確保します。

../../../../_images/hopper_tuning_amplitude_frequence.png

図 139 Asycube 50/80 の振幅・周波数調整について

  • 振幅 アクチュエータに送られる信号の振幅で、最大振幅に対するパーセンテージで定義されます。

    振幅を大きくすると、パーツがよりジャンプするようになります。

    【レンジ】0-100%

  • 周波数 アクチュエータに送られる信号の周波数です。

    部品は、質量、形状、剛性などの要因によって、特定の周波数に反応しやすくなります。

    【レンジ】一般的に 60-80 Hz

Asycube 240/380/530

Asycube 240/380/530 では、自動運転中の部品を供給するために専用のホッパーが必要になります。ホッパーは ホッパー調整 で設定して下さい。この設定は全てのレシピで使用されます。

ホッパーの設定は、利用可能な設定のリストから選択できます。初期設定では、最初に利用可能な設定が選択されています。

重要

パージシステムを搭載した Asycube 240 の場合、アジキューブの2番目の出力はそのシステムの操作に必要なため、ホッパーに使用することはできません。

選択されたコンフィギュレーションがAsyfillかアナログ出力の場合、振幅を設定できるスライダーが表示されます(図 140)。

../../../../_images/hopper_tuning_analog_output.png

図 140 アジフィルまたはホッパーをアナログ出力で選択する場合は、振幅スライダーが表示されます

ヒント

アナログモードでは、100% または 10V 出力に相当する強度をパーセントで選択できます。

スマートフィーディング設定を調整する

次のパラメータは、振動シーケンスの スマート供給 を設定するのに使われます。

最適な部品数の設定

最適な部品数を算出するには、まずアジキューブ上に何個か部品をランダムに置きます。部品を追加で供給しながら、部品が互いに近づきすぎてきたと思った時に追加供給をやめます。そして、アジキューブ上の部品数を数えてください。これが、最適な部品数になります。

この数値 n を EYE+ Studio に入力します。この数値はスマート供給に必要な数値です。

重要

最適な部品数は、自動運転時にホッパーが起動する際に参照として使います(振動シーケンスの 中の スマート供給 を参照)。

振動の持続時間の設定

供給する部品数は、ホッパー振動の継続時間と振幅で決まります。この調整は、トライアンドエラーにより行われます。

  • まず、アジキューブから全ての部品を取り出し、ホッパーに部品を入れます。

    重要

    ホッパーには、自動運転時と同じように部品を載せる必要があります。

  • 振動 をクリックしてホッパーの振動を開始します。

  • アジキューブ上に落下した部品数を数えます。最適な部品数でない場合は、振動の持続時間を調整し、アジキューブ上に落下する部品数が適当な値になるまで繰り返します。

注釈

最適な個数を供給するまでの時間が長すぎる場合には、ホッパーの振幅を大きくしてホッパー上の部品の移動速度を速くしてから、再度、持続時間を調整するようにすることを推奨します。

重要

標準運転では、ホッパーをシステムに接続するために4つの出力を選択することができます。しかし、Asycube 240にパージシステムを搭載している場合、アジキューブの2番目の出力はシステムを操作するために必要となり、ホッパーには使用できません。このオプションは、ホッパーに使用できる出力として表示されません。また、この場合、出力2を使用したレシピ(他のシステムからインポートしたものなど)は、別の出力を選択するまで自動運転は使用できません。

重要

スマートフィーディングの動作は、システムが使用する関心領域に影響されます。 カスタム関心領域 を使用することで、この動作に影響を与えます。