警告
これは、古いバージョンのドキュメントです。 最新の情報をご覧になりたい場合は、次をご覧ください。 5.0 .カメラ設定ウィザード
このウィザードでは、ビジョンシステムの設置を最終完了し、ビジョンキャリブレーションの実行へと続きます。
カメラ設定ウィザードは、9つのステップで構成されています。
このウィザードを開始する前に、カメラが正しく設置されていることを確認してください。
カメラはアジキューブのプレートの中央上に配置されていること。
レンズの表面とアジキューブのプレートの間の距離が、 EYE+ キットの動作距離に相当すること( 表 7 を参照)。
カメラの EYE+ ロゴは、アジキューブのコネクタ( 図 20 )の反対側にあること。
レンズカバーが外されていること。
注釈
詳しくは カメラとレンズの取り付け を参照してください。
1.初める前に
自動運転用のプレートをアジキューブから取り外し、代わりにビジョンキャリブレーションプレートを取り付けてください。ビジョンキャリブレーションプレートの正しい取り付けの仕方は、 ビジョンキャリブレーションプレートの取り付け の項を参照してください。ビジョンキャリブレーションプレートは、 アジキューブにしっかりと固定してください。
定規(メートルまたはインチ基準)を用意します。
重要
自動運転中と同じ取り付けにしてください。例えば、自動運転時にアジキューブの側面にカメラの視界を遮るもの(ホッパーなど)がある場合、カメラの取り付け時に関心領域(ROI)を調整できるようにするため、この障害物を残しておく必要があります。
2.照明を設定
システムは、アジキューブが正しい接続しているかどうかと、バックライトが何色であるかを知らせます。
「照明を設定」では、使用したい照明を選択してください。バックライトとフロントライトの点灯・消灯を選択できますが、最低でもどちらか1つを選択してください。
ヒント
この時に、利用可能な照明を全て選択することをお勧めします。レシピを作成する時に、選択された照明をご利用いただくことになります。キャリブレーションに関しては、最も適切な照明を、システムが自動的に選択します。
3. 絞りを設定
カメラの絞りを 5.6 に調整してください。この絞り値に設定することにより、 EYE+ キットに付属されているカメラとレンズの最適な画像コントラストを狙うことができます。次に、レンズの上部のネジを使ってこの絞り値をロックしてください。
4. センターポジション
ここでビジョンシステムが適切に取り付けられているかどうかを確認してください。正しく取り付けられていない場合は、適切に調整する必要があります。
ヒント
キャリブレーションプレートがはっきりと見えない(暗すぎる)場合は、バックライトを点灯させます。
カメラの位置を調整して、緑の十字の中心がビジョンキャリブレーションプレートのほぼ中央に来るようにします。中央に調整してから、カメラをしっかりと固定してください。この後は絶対にカメラを動かさないでください。
より正確にセンターボジションに調整するために、ズーム機能を使用することができます。ズームするには、ライブビューの右下にある「+ボタン」を使用してください。
注釈
カメラの設定では、キャリブレーションプレートの端の部分が部分的にカバーされていなくても十分です。つまり、長軸では最大1列まで、そして短軸では最大3列までのラインが隠れていても大丈夫です。例えば、プレート上にホッパーが部分的に覆い重なっている場合は、このような状況が発生することがあります。
しかし、あまりにも多くのラインが隠れてしまっている場合は、システムは、" ビジョンキャリブレーション不可 " というエラーメッセージを表示します。
5. アジキューブの向きを設定
コネクタが左側に来るように( 図 161 の緑色のラベル)画像の向きを変える必要があります。コネクタの場所が間違っている場合は、スイッチを使ってカメラを反転させてください。
注釈
もしカメラがミラーを通してアジキューブを見ている場合、 「私のセットアップはミラーがある」ボックスにチェックを入れ、横軸に沿ってフリップ(反転)する と 縦軸に沿ってフリップ(反転)する のスイッチを入れてアジキューブを方向合わせしてください。
重要
アジキューブ の配線用コネクタが、左側に来ていない場合は、カメラの取り付け方向が間違っている( 90° ずれている)ことを意味します。システムはビジョンキャリブレーション中にエラーを表示します。
カメラの EYE+ ロゴは、アジキューブのコネクタ( 図 20 )の反対側にある必要があります。
6. フォーカスを調整
できるだけシャープな画像になるまでピントを調整してください。次に、レンズ底面のネジでこのピントを固定します。画像を正確にフォーカスするために、ライブビューの左側にあるフォーカスゲージを使ってください。
重要
このステップを正しく実行しないと、画像解析のパフォーマンスが低下する場合があります。
ヒント
キャリブレーションプレートがはっきりと見えない(暗すぎる)場合は、バックライトを点灯させます。
7. 動作距離を測定
キャリブレーションプレートからレンズのフロントフェース(前面)までの距離を測定します。この動作距離は、部品の視差効果を補正するために必要です。インターフェース画面にこの測定値を入力します。
注釈
パララックス効果(視差効果)や、補正の仕方の詳細については、 透視投影補正 を参照してください。
8. ビジョンキャリブレーションを実行
プレート上の視野がクリアになっている(余計なものがない)ことを確認し、
をクリックします。このステップでは、ビジョンキャリブレーションをします。事前に入力されたパラメータが反映されます。ビジョンキャリブレーションは、ビジョンキャリブレーションプレートに印刷されたチェッカー状の模様を使用して、画像の補正をします。具体的には次のようなことです。
歪み補正
RMS 誤差歪み補正計算
関心領域(ROI)の定義
ピクセル/ミリメートルまたはピクセル/インチの計算
視差補正
注釈
ビジョン補正の詳細については、 ビジョンキャリブレーションの機能 を参照してください。
9. カメラの設定の結果
カメラの設定の結果では、ビジョン修正前の画像とビジョン修正後の画像が表示されます( 図 165 )。
注釈
ビジョンキット用に選択されているレンズには魚眼レンズ効果がほとんどないため、表示された修正前後の画像は非常に似ている可能性があります。
右の画像の緑色の四角形は、対象の領域を表しています。
ここには RMS エラー とピクセル/ミリ単位またはピクセル/インチ単位のスケールが表示されます。
重要
RMS 誤差が1より大きい場合は、補正が適用されません。
結果良好である場合、
をクリックして保存してから、ウイザードを閉じます。